本が好きなら

驚愕(しました私は)!!

久しぶりに糸井重里さんのHP「ほぼ日」をのぞき、 谷川俊太郎 作 / 松本大洋 絵 の、 『かないくん』なる絵本が出たことを知る。松本大洋、とても好きで『鉄コン筋クリート』と『ピンポン』は晴雨堂に置いてある。 思えば、松本大洋を知ったのも大学時代、…

「今年も僕は、愛について考えるよ」 と彼は言った。

いろいろ考えていたら、昔の友人のことを思い出した。 大学時代の同級生であった彼は、いつも私よりたくさんのことを考え、たくさんのことを知っていて 「君の考え方は、本当に古代ギリシャ人みたいだなあ」とか 「君の言っていることは、この学者の先生が言…

泣いていますが、おかまいなく。(最近の読み物:頂きもの編)

ある日急に小説が読みたくなって、ネイティブ・アメリカンの少年の話『リトル・トリー』を本棚から選び出した。 この本はずいぶん前(たぶん中学生のころ)に、叔母からもらった児童書。(良書を選んでは年齢に合わせてプレゼントしてもらっていたのに、何十…

梅雨あける。父と友達と2・3冊の本と、1本の映画の話。

そんなに雨、降ったっけ?という間に梅雨明け。 ばたばたしている間に、6月が過ぎてしまった。先月は小説を2冊読んだ。(ふだんあまり小説を読まない) 一冊目は、父に勧められた、三浦しおん『舟を編む』。舟を編む作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 光文社…

その名はいささか過激ですが。

親しい友人に勧められた本を、図書館で借りた。 すっごーーーーーく面白い(まだ最初のちょっとしか読んでないけれど) ですが、絶版になっているらしい。なぜだ!インパクトのある題ですが、『臨済録』のなかの言葉からとられたもの。「仏に逢うては仏を殺…

「人の心の中のいい景色は、なぜか他の人に大きな力を与えるのだ」

スウィート・ヒアアフター作者: よしもとばなな出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/11/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (31件) を見るこれも最近読んだばなな氏の小説。 ほんとうにとてもすばらしい作品だった。 感想がう…

もっとゆっくり、「今」を

「かたつむりの速さ」に思いを巡らせているうちに、文化人類学者で環境運動団体「ナマケモノ倶楽部」世話人である、辻信一氏の『スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化』を思い出した。夢中で読んだのは何年前だろう。後で読みなおそうと、気になる…

かたつむりの速さで

読んでいた小説のなかに、「かたつむりの速さ」という表現が出てきて嬉しくなった。 「なるべくそっとしよう。そっと。かたつむりくらいの速さで。そうしたら、人生も長くなるから、長くいっしょにいられるし。」 宮坂さんは言った。 あまりにほのぼのして、…

怒りにも、敬意をもって。

晴雨堂スタッフ2人は、どういうわけかとくにここ1年くらい公私にわたり、 「怒ることってありますか」とか 「そういうときってどうしてますか」とか 「怒り」に関する質問を受けることが多い。 (・・・いつもへらへらしてるからじゃないだろうか?)自分た…

誰もが「明日の家」に住んでいるのだ。

友人からもらったある本の冒頭に、子どもについて書かれた詩の引用がある。 印象深かったので、うろ覚えながら時折思い返していたのだけれど、 思い立ってちゃんと読み返してみたら、なかなか興味深かった。調べてみたところ、それは厳密に言えば詩ではなく…

おとだけがとおりぬけていく

「星野源」という人の音楽が以前から気になっていて、図書館に一枚だけあった、 彼のバンド「サケロック」の『ホニャララ』というCDを、待ちに待ってやっと借りることができた。ホニャララアーティスト: SAKEROCK出版社/メーカー: カクバリズム発売日: 2008/…

聴いてないものが聴こえるのに、確かに見たものが思い出せない。

好きで録画して観ているTV番組のひとつに、日曜朝7時からの『ボクらの時代』がある。ボクらの時代 - フジテレビ毎回、何らかのつながりのある3人が登場し、好きに会話をして終わる、30分の鼎談番組。 昨年末、谷川俊太郎(詩人)×箭内道彦(コピーライター)…

「最も個人的なものは最も普遍的なものである。」

これもロジャーズの言葉。最も個人的なものは最も普遍的なものである、と私も信じたい。 『ねじまき鳥クロニクル』の主人公は、井戸の底に降りていく。 その「自分の井戸の底」こそが「それ以外の場所」に通じている場所だった。神話学者ジョーゼフ・キャン…

夢見つつ深く植えよ

かねてから育てたいと思っていたハーブの苗を買った。 それに合わせて土や鉢も大量に買い、先週の金曜の朝、一斉に配達してもらった。お世話になっている花屋さんで少し前に買って、預けたままになっていたユーカリ2本(またユーカリ)もその時間に合わせて…

「何もしないことに全力をあげる」

来談者中心療法の創始者であるロジャーズの本を読んでいて、 以前河合隼雄先生がどこか本の中で、カウンセラーや心理療法家という仕事について、 「われわれの仕事は『何もしないことに全力をあげる』仕事なんです」と、 おっしゃっていたことを思い出した。…

個人的サプリメントを探すこと

このところどこか体調がすっきりせず、なんとなく不調だなあと思っていたのだけれど、 ある夜、布団に入ってもまったく眠れる気配がなかったので、 ひとまずベッドから出て、自分の身体の声にじっくりと耳を傾ける時間にすることにした。まずソファーの上に…

甲子園と夏が終わり

甲子園、終わってしまいました・・・。「49代表校戦力データ」なんかも買ってわくわくしていたのに、 急遽入った研修のため、準々決勝、準決勝をあまり見られないまま あっという間に今日の決勝。 今ひとつ乗り切れないままに、甲子園が終わってしまいました…

明日は渋谷図書館へ

図書館が好きです。(というか本が好きです。)たいがい自宅の近くの図書館と職場の近くの図書館と、実家の近くの・・・と 持ちうる限りの利用カードを持ち、 絶えずどこかの図書館で検索や予約やまとめ借りをしては 延滞したりしなかったりしながら家に積ん…

泳げそうなくらいの湿度

ガルシア・マルケスの『百年の孤独』のなかに、あるとき雨が降り続けて降り続けて、 さらに降り続けた結果、 大気に水が満ちて、 ついには魚たちが大気の中を泳ぎだしたというようなくだりがありませんでしたか。このところの湿度の高さに、その話を思い出し…