パクチー愛好者の受難。

タイ料理好きで、とくに「センミー・ヘン」というビーフンの、汁なしの油そばを探しては、そればかり頼んでいる。

最近いろいろなところで見かけるようになったタイ料理屋「ティーヌン」。
以前からよく行くのだけれど、お店によって味が違う。一番好きなセンミー(極細ビーフン)がなくて、すこし太めのセンレックや極太のセンヤイしか置いてなかったりすることもある。

結局一番好きなのは、渋谷マークシティの近くにあるティーヌンのセンミー・ヘン。

ティーヌンタイ国ラーメン 渋谷道玄坂店 - 渋谷/アジア・エスニック料理(その他) [食べログ]

今日は午前中に渋谷で用事があったので、喜び勇んでティーヌンに寄る。
入ろうとして、店の入り口に貼られた張り紙にショックを受けた。

パクチーの入荷量が減っているため、当面の間パクチーのトッピングはご利用いただけません。」
!!!!

まさかパクチーなし!?と驚いて、店員さんに訊ねてみると、
普通の量はお付けできるんです。ただ、追加トッピングはできない状況なんです、と。
それを聞いてもショックは大きい。
「センミー・ヘン、パクチー追加で!」
がいつも決まったオーダーで、山盛りにパクチーを入れてもらっている。

しかしこのところ、他で食べたどのセンミー・ヘンも今一つだったので、久しぶりにどうしてもここで食べたいんだ!!という強い気持ちで入ることにする。

結果として、センミー・ヘンはとてもおいしかった。
しかしパクチーはいつもの「普通量」よりも少なめ。葉も若い小さな葉ばかりで、好みのぐいぐい主張してくるような香りはない。
ちょっとシュンとした気持ちになる。
後から入ってきた女性二人も張り紙にショックを受け、その後パクチーの話をずっとしていた。パクチーがすごく好きとか、苗もらったことあるけどうまく育たなかった、とか。
胸の中で深くうなずきながら、もくもくとセンミーを食べた。

そういえばついこの前、新宿の系列店で食べたときも、パクチーを追加したけれど、あまり味の強くない、やや元気のないパクチーだった。

経堂のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」に、兼ねてからずっと行きたいと思っている。その熱がさらに高まった。
きっとそこなら、
きっとそこなら!!
夢のような食事が待っているはずだ!
パクチー好きの友人たちから、そのパクチー的楽園っぷりを何度も聴かされている)   
      ↓↓

パクチーハウス東京
(すごく読み応えのある、面白いHPです。興味のある方はぜひご一読を。)


「ああ、こうなったら行くさ、行ってやるさ!」と、うきうきしながらパクチーハウスのブログを見て、しかし愕然とする。

paxi house everywhere – 旅する飲食店「パクチーハウス」

なんとここでもパクチー危機。

パクチーハウスによると、千葉の農家が雪の被害でパクチーを痛めてしまったうえに、
寒い季節の頼みである宮古島パクチーも、なぜか今年は収穫量が減っているとのこと。

「“パクチーのないタイ料理屋”ってなんだろ、=“わさびのない寿司屋”かなあ、
“ただいまとくにご要望のない限り、さび抜きでご提供させていただいております。”的な!」
・・・なんて話して笑っていたところだったのだけど、
パクチーのないパクチーハウスって!ネタのない寿司屋?
た、大変だ・・・。

ああ・・・話せば話すほど、パクチーが食べたくなって、ますます困る。