夢見つつ深く植えよ

かねてから育てたいと思っていたハーブの苗を買った。
それに合わせて土や鉢も大量に買い、先週の金曜の朝、一斉に配達してもらった。

お世話になっている花屋さんで少し前に買って、預けたままになっていたユーカリ2本(またユーカリ)もその時間に合わせて届けてもらって、午前中いっぱいを使って一気に植え替えをした。

パセリ、セージ、ローズマリー、タイム・・・というのが歌の歌詞にあるけれど
うちにはチェリーセージローズマリー4種、フォックスリー・タイム、オレガノ・バックランド、
(ハーブじゃないけど)ロータスブリムストーン2つが来た。パセリはない。

ユーカリは3本になり、もともとあった2本のオリーブのうち、ひとつは大きい鉢に植え替え。各種のハーブたちは寄せ植えされて2鉢に収まる。
そのほかジャスミン・ホワイトプリンセスやハツユキカズラの小さな鉢が2つ。
大所帯になった。

寄せ植え後はしばらくたっぷりの水が必要だし、強すぎる日差しも避けなくちゃならないので、連日暇さえあれば表に出て、新しい緑の住人達の様子をうかがっている。

そういえばヨーロッパ出身のアメリカの詩人、メイ・サートンが、
「庭づくりを始めた人はいつのまにかそれが本業になり、それ以外は副業になってしまう」
というようなことを書いていた。

挑戦、集中、落胆、深いコミュニケーションや恩寵―あらゆることが庭づくりにおいては体験されるんだろう。そこにいくらでも時間を費やすことができる。

10年近く前に読んだ『夢見つつ深く植えよ』。
46歳でニューハンプシャーの田舎の築100年の家に住まいを定め、すこしずつ家と庭を育て、土地や住人たちとなじんでいくサートンの、豊潤で静謐な孤独の日々が綴られた本。
いい本のことを思い出して、うれしい。
時間ができたら読み返そう。


夢見つつ深く植えよ

夢見つつ深く植えよ